本ドキュメントでは、Windows版の箱庭ドローンシミュレータ(v2.7.0)をARアプリと連携するための方法を説明します。
なお、QUEST3アプリの作成手順については、こちらを参照ください。
- Windows PC
- PS4コントローラ
- QUEST3
- Wi-Fi環境
- Windows版箱庭ドローンシミュレータ
- PS4コントローラで箱庭ドローンを操作できる必要がありますので、事前に準備ください。
全体アーキテクチャ下図の通りです。
QUEST3には、箱庭ドローンシミュレータの位置情報を同期して表示するアプリがあります。
このアプリは、起動直後はAR座標の原点を調整するモード(ドローン位置調整アプリ)に入り待機します。
このタイミングで、箱庭用PCから、箱庭ドローン位置調整スクリプト(xr_origin_tuning.py)を実行し、PS4コントローラで原点調整をします。
位置調整完了後、⚪︎ボタンを押下すると、QUEST3アプリは、ドローン位置同期アプリに処理を遷移させ、箱庭ドローンシミュレータ(ARアプリ連携用)と通信しながら、AR空間にドローンを表示させます。
以下から、AR-Hakoniwa-DEMO-Win.zip をダウンロードしてください。
https://github.com/toppers/hakoniwa-unity-drone-model/releases/tag/v2.2.0
AR-Hakoniwa-DEMO-Win.zip をお好みの場所で解凍してください。
なお、プログラムの実行にはpowershellを使います。
また、ドローン操作および位置合わせは、PS4コントローラを使いますので、事前にUSB接続しておいてください。
QUEST3と箱庭用PCは互いにUDP通信するため、設定ファイルにて、IPアドレスを指定しておく必要があります。
設定ファイルは、AR-Hakoniwa-DEMO-Win
直下に、xr_config.json
が配置されていますので、そこに適切なIPアドレスを設定する必要があります。
書式は以下の通り。
{
"server_url": "192.168.12.11:54002",
"client_url": "192.168.12.2:54001",
"position": [
0.5,
0.5,
0
],
"rotation": [
0,
-109.0,
0
]
}
- server_url: QUEST3のURLです。
- client_url: 箱庭用PCのURLです。
- position: 初期位置です。
(x, y, z)
の並び順で、Unity座標系です。単位はm(メートル)
です。 - rotation: 初期角度です。
(x, y, z)
の並び順で、Unity座標系です。単位はdegree(度)
です。
事前に、pingコマンドなどで、PCからQUEST3に物理的に通信できることを確認してください。
以下から、model.apk をダウンロードしてください。
https://github.com/toppers/hakoniwa-unity-drone-model/releases/tag/v2.2.0
model.apkをQUEST3にインストールしてください。
参考:https://vr-peak.blog/how-to-install-apps-outside-the-meta-store-on-meta-quest-3/
- QUEST3でARアプリを起動する
- 箱庭ドローン位置調整をする
- ドローン機体操作アプリの起動
- AR連携用箱庭Unityアプリの起動
- PS4コントローラで箱庭ドローンを操作してください。
QUEST3を装着して、model.apk を起動してください。 アプリが正常に起動すると、Unityのロゴが表示された後に、パススルーモードになります。 このタイミングでは、ドローンは何も表示されません。次の手順に従ってください。
まず、powershell で、AR-Hakoniwa-DEMO-Win/utils
へ移動してください。
箱庭ドローン位置調整スクリプトの実行方法は以下の通りです。
python xr_origin_tuning.py --input joystick ../xr_config.json <QUEST3のIPアドレス>:38528
xr_origin_tuning_wing.pyを起動すると、OKのメッセージが出れば成功です。
ERRORの場合は通信できてませんので、ネットワーク環境などのチェックが必要です。
OKメッセージが出ると、箱庭ドローンがQUEST3のAR空間に表せますので、PS4コントローラで位置合わせを行います。 PS4コントローラのスティック操作で位置が変わりますので、所望の場所にドローンを移動させたら丸ボタンを押下してください。
すると、xr_origin_tuning_win.pyが終了します。
Windows エクスプローラで、AR-Hakoniwa-DEMO-Win を開き、model.exe
をダブルクリックしてください。
Unityアプリが起動すると、QUEST3内のアプリケーションとの通信が始まります。 この時に、通信がうまく行っていれば、PC上で自分の顔の向きに合わせてアバターが動きます。