ここでは、QUEST3向けのアプリ作成手順を説明します。
QUEST3向けのUnityアプリを作成する上での基本情報は以下の通りです。
- QUEST3向けのUnityアプリ作成するにはWindows環境で行います。
- QUEST3向けのアプリは Android アプリです。
- QUEST3向けのUnityパッケージが必要となります。
そのため、以下の作業を事前に行う必要があります。
- Android向けのビルド設定
- Android向けのプロジェクト設定
- QUEST3向けの Unity パッケージのインストール
動作確認できたUnityエディタのバージョン:
- 2022.3.42f1
バージョンが古いと、QUEST3で動作しないためご注意ください。
File/Build Settings... をクリックして、プラットフォームを Android にしてください。
また、Texture Compression
をETC2(GLES 3.0)
にします。
プラットフォームを切り替えると、コンパイルエラーが出ますので、以下の対応を実施ください。
Edit/Project Settings... をクリックして、Playerを選択してください。
Rendering の設定を下図のようにして下さい。
Configuration の設定を下図のようにして下さい。
Android のAPIレベルを下図のようにしてください。
- Minimum API Level
- Target API Level
XR Plug-in Management を選択し、Oculus
にチェックを入れます。
XR Plug-in Management/Oculus を選択し、Quest3
にチェックを入れます。
XR Plug-in Management/Project Validationを選択し、ErrorとWarningがいくつか出ていますので、それぞれFix
します。
ただし、以下のエラーは残りますが、問題ありません。
Window/Package Manager をクリックして、Unity Assetsから、Oculus Integration を選択し、インポートします。
インポート実行中にいろいろと聞かれますので、以下のサイトを参考にしてください。
現時点で、QUEST3向けのアプリは以下の2つがあります。
- Scenes/DigitalTwin/Quest3-Demo
- Scenes/DigitalTwin/Quest3
本説明では、1
で説明を進めます。
まず、File/Build Settings... をクリックして、下図のように、SceneをQuest3-Demo
に変更します。
次に、Build
ボタンをクリックすると、ビルド対象ディレクトリとファイル名を聞かれます。
ディレクトリは、hakoniwa-unity-drone-model
直下にBuild
を作成して、ここにビルドファイルを配置しましょう。
ファイル名は、model
としましょう。
ビルド開始直後に警告ポップアップがでますが、Yes
をクリックして続行します。
ちなみに、ビルドは時間がかかりますので、気長に待ちましょう(遅いと30分くらい)。
ビルドが成功したら、Run Device
を QUEST3のデバイスIDに設定します。
QUEST3のデバイスIDが表示されない場合は、以下を確認してください。
- PCとQUEST3がUSB接続されているか
- PCのMeta Quest Linkが起動されているか
- QUEST3が開発者モードになっているか
- QUEST3のQuest Linkが有効になっているか
- QUEST3をUSB接続したときに許可しているか
- Reflesh ボタンをクリックしてみる
上記でもダメな場合は、Unityエディタの再起動、QUEST3の再起動を試してみてください。
最後に、Build and Run
をクリックすると、QUEST3側にアプリがインストールされます。