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Noriyuki ISAKA edited this page Jul 15, 2020 · 3 revisions

Windows版インストール手順

0. 前提条件

opensource COBOLのWindows版ではコンパイラにVisual Studioに含まれるCLコンパイラを利用しています。 そのため、まずはをVisual Studioインストールして下さい。 エディションに関しては各自の必要に応じて選択をして下さい。

ここでは各種ファイルの設置先は以下のパスとして説明します。ご自身の環境に合わせて読み替えてください。 また、環境変数に表記があるものについては、システムの環境変数に該当のパスを追加してください。 ※実行時にバッチファイル等で設定することも可能です。

パス 環境変数 概要
D:\osscobol\include INCLUDE ヘッダーファイル
D:\osscobol\lib LIB DLL
D:\osscobol\bin PATH 実行ファイル(コンパイラ等)
D:\osscobol\share\config 設定ファイル(config等)

1. 外部ライブラリのインストール

1.1. MPIRのインストール

  • MPIRのページからダウンロードをします。

  • 圧縮ファイルの展開後"build.vc10\mpir.sln"をVisual Studioで開きます mpirディレクトリ

  • 自分の環境に合わせて[Win32/x64]を選択します。

  • ビルドする対象は「dll_mpir_gc」のため、プロジェクトを選択します。 mpir_vc1

  • メニューのビルドからプロジェクトのビルドを選択します。 mpir_vc2

  • ビルド状況が出力され、問題がなければ正常終了が表示されます。 mpir_vc3

  • MPIRを展開したディレクトリ直下の「dll\アーキテクチャ\コンフィグ」ディレクトリにヘッダーとDLLが作成されます。

  • 今回はx64とreleaseを選択しています。 mpir_result

  • それぞれを所定の位置に置きます。D:\osscobol\libにmpir.dllとmpir.libを、D:\osscobol\includeにgmp.hを設置します。これでmpirのビルドは完了です。 mpir_lib

  • 以下のディレクトリに必要なファイルがあることを確認してください。

    • D:\osscobol\include

      • gmp.h
    • D:\osscobol\lib

      • mpir.dll
      • mpir.lib

1.2. PDcursesのインストール

  • PDcursesのページからダウンロードします。

  • 圧縮ファイルの展開します。 ダウンロードファイル

  • Visual Studioの開発者コマンドプロンプトを開きます。 開発者コマンドプロンプト

  • PDCursesのwin32ディレクトリに移動して、namkeを実行します。 nmake実行1 nmake実行2

  • 64bit版のビルドをする場合、win32ディレクトリのvcwin32.mak中の/MACHINEをX64に変更します。 64bit版

  • nmakeする際には、Visual Stdioの環境設定を64bitで行います。 vc64bit

  • 完了すると、DLLファイルができます。 DLLファイル ヘッダーファイル

  • 先ほどのDLLファイルとヘッダーファイルを所定の場所に置きます。D:\osscobol\libにpdcurses.dllとpdcurses.libを、D:\osscobol\includeにcurses.h、curspriv.hを設置します。これでPDCursesのビルドは完了です。

  • 以下のディレクトリに必要なファイルがあることを確認してください。

    • D:\osscobol\include

      • curses.h
      • curspriv.h
    • D:\osscobol\lib

      • pdcurses.dll
      • pdcurses.lib

2. opensource COBOLのインストール

ここまでで、以下ディレクトリに以下ファイルが設置されています。

  • D:\osscobol\include

    • curses.h
    • curspriv.h
    • gmp.h
  • D:\osscobol\lib

    • mpir.dll
    • mpir.lib
    • pdcurses.dll
    • pdcurses.lib

ここからopensource COBOLをインストールしていきます。

  • githubからチェックアウトしたもの、もしくはHPからダウンロードしたファイルを展開します。 ダウンロードファイル

  • win32ディレクトリに移動します。 win32ディレクトリ

  • 今回のインストール先に合わせてdefaults.hを編集します。 今回のインストール先に合わせて以下のようにします。

パス 概要
COB_CFLAGS "-I D:\osscobol\include"
COB_LIBS "D:\osscobol\lib\libcob.lib D:\osscobol\lib\mpir.lib"
COB_CONFIG_DIR "D:\osscobol\share\config"

defaultsファイル

  • ソリューションファイルを開き構成を選択し、すべてビルドを実行します。 ソリューション

  • ビルドが完了します。 ビルド完了

  • win32\BINディレクトリにオブジェクトができあがります。 オブジェクト

  • 必要なファイルを設置していきます。

パス ファイル名
D:\osscobol\bin cobc.exe
cobcrun.exe
D:\osscobol\include libcob.h
D:\osscobol\include\libcob byteswap.h
call.h
coblocal.h
codegen.h
common.h
fileio.h
intrinsic.h
move.h
numeric.h
screenio.h
strings.h
termio.h
D:\osscobol\lib vbisam.lib
vbisam.dll
libcob.lib
libcob.dll
D:\osscobol\share\config boundary-limit.conf
bs2000.conf
ChangeLog
cobol85.conf
cobol2002.conf
default.conf
default-en.conf
default-jp.conf
ibm.conf
jp-compat.conf
Makefile.am
Makefile.in
mf.conf
mvs.conf
  • コマンドプロンプトを立ち上げてcobcコマンドが実行できればインストールは完了です。 cobc