-
Notifications
You must be signed in to change notification settings - Fork 0
/
README-ja.eucJP
151 lines (115 loc) · 5.11 KB
/
README-ja.eucJP
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
78
79
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
100
101
102
103
104
105
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
147
148
149
150
151
Kimera Version 1.40
~ Kanji Input MEthod for RAgamuffin ~
■ Kimera とは
Kimera とは、X Window System 上で日本語入力を提供するインプットメソッ
ド(XIM)であり、ツールキットに Qt を使って作られています。漢字変換エン
ジンは Canna と Anthy に対応しており、キーアサインを変更することなく切
替えられます。キーアサインは4種類から選択可能であり、Windows IME や
Kinput2 から楽に移行できるように考慮されています。
Kimera には以下のような特徴があります。
・シンプルなGUI
・かな漢字変換エンジンの切替えが可能(Canna/Anthyから選択)
・入力予測が可能(Anthy/PRIMEが必要)
・ローマ字入力/かな入力の選択が可能
・キーアサインが変更可能(MS-IME風、ATOK風、Kinput2風、VJE風から選択)
・プリエディットの文字色/背景色が変更可能(over the spotスタイルの場
合のみ有効)
■ インストール
INSTALL ファイル参照。
■ 起動
文字をエンコードする関係で、 環境変数 LANG に環境に応じた値を設定する
必要があります。すでに設定されている場合は特に変更する必要はありません。
例:
export LANG=ja_JP.eucJP
Canna サーバが起動していること、または Anthy がインストールされている
ことを確認後、kimera を起動します。
$ kimera &
起動すると、$HOME/.kimera ディレクトリが作成され、その下に辞書ファイル
や設定ファイル等が保存されます。
SCIM がバックエンドで動作しているところに kimera を起動すると固まって
しまう場合があります。その場合、まず SCIM を停止し scim-launcher など
が動作していないことを確認してください。またシステムトレイ内に SCIM 関
連のアイコンが表示されていないことも確認してください。その後 kimera を
起動します。
Qt や GTK+ で近頃主流になっている入力モジュール機構(immodule)を使って
いる場合は、XIM プロトコルに設定しておきます。
export QT_IM_MODULE=xim
export GTK_IM_MODULE=xim
■ 日本語入力
最初の動作確認として、下記を参考に XMODIFIERS を設定し、XIM プロトコル
対応のアプリケーションを起動します。設定ミスなどにより起動直後に X が
固まる可能性がありますので、最初の起動では他のアプリケーションを閉じて
おくことをお奨めします。
例:
$ XMODIFIERS="@im=kimera" kterm -xim &
とか
$ XMODIFIERS="@im=kimera" xemacs &
など。
デフォルトでは、[半角/全角]キーでローマ字による日本語入力を開始します。
Kimera のツールボタンが「あ」に変わったら、日本語入力開始を検知してい
ます。この開始キーはプロパティ画面から入力開始キーとして変更が可能です
ので、正常に開始できない場合は xev で[半角/全角]キーに割り当てられてい
る値を調べて設定してください。一般的には Zenkaku_Hankaku か Kanji にな
っているでしょう。
それでも開始できない場合は、別のものへ変更し(Shift+Spaceなど)もう一
度最初からやり直してみてください。
正常に動作するようなら環境変数に設定することもできます。
export XMODIFIERS="@im=kimera"
■ 予測入力
Anthy (7100b以上) または PRIME をインストールし、[プロパティ画面]-
[変換エンジン]で[入力予測エンジン]を設定すると、入力予測機能を使用
することができます。キーを叩くたびに入れ替わり表示される文字列が予測候
補で、その確定は Shift+Enter キーで行います。
■ 単文節変換
よみがなの入力中に Ctrl+Space を押すことで単文節変換を行うことができま
す。氏名や会社名などの入力で必要に応じ使用してください。
■ キー設定の変更
[プロパティ画面]-[入力]-[キー設定を変更...]で設定を変更するこ
とができます。次の4つから選びます。
・MS-IME風
・ATOK風
・Kinput2風
・VJE風
■ 辞書ファイル
ローマ字からひらがなへの変換は Kimera が行っており、起動時に読み込む辞
書ファイルをもとに行われています。その辞書ファイルは最初の起動時に
$HOME/.kimera/dic-(バージョン) の下に作成されます。すでに存在している
場合は上書きしません。好みに応じてこれらのファイルをカスタマイズするこ
とができます。その場合、変更は次回の起動で反映されます。
辞書ファイルの修正後にデフォルトへ戻したい場合は、ファイルまたはディレ
クトリごと削除してください。次回の起動時にデフォルトの辞書ファイルが作
成されます。各種設定もデフォルトに戻したい場合は、$HOME/.kimera をまる
ごと削除してください。
■ 手書き認識
Kimera 用手書き認識ツール(kimera-tomoe-gtk)をインストール後、ツールバ
ーから起動することで、手書きによる文字入力を行うことができます。
■ クリップボード再変換機能
クリップボードにある文字列を再変換する機能を*実験的に*実装しました。
まず、日本語入力がオンの状態で、再変換する文字列をマウスやキーボード操
作で選択し、クリップボードに残しておきます。そこで、[変換]キーを押下す
ると、再変換された候補がカーソルの位置に表示されるので、以後通常どおり
操作(確定や次候補表示など)を行います。ただし、漢字を含んだ文字列の再変
換を行うためには、その機能がかな漢字変換エンジンに実装されている必要が
あります。ちなみに、Anthy(7900で確認)では実装されているようです。
■ 動作確認
以下のディストリビューションで動作を確認しました。
Vine Linux 4.1
Gentoo Linux 2005.0
Mandriva Linux 2006.1
Fedora Core 5
Turbo Linux FUJI
Debian GNU/Linux 3.1 Sarge
Ubuntu 5.10 Japanese
FreeBSD 6.0-RELEASE
他のディストリビューションで動作確認した方はご連絡いただけると有難いで
す。
■ ホームページ
あまり情報は載せていませんがホームページあります。
http://kimera.sourceforge.jp/
■ バグ報告
バグを発見した方は [email protected] までご連絡ください。
$HOME/.kimera/kimera.log にログが残っていたら、それも添付していただけ
ると有難いです。ログは不正な処理をした場合にのみ出力されるもので、通常
の動作中には出力されません。また、ログは起動のたびに上書きされますので、
バグ発覚直後に採取してください。
以上